2012年6月28日木曜日

病気のアリは非社会的?

今日は木曜なので夕方ゼミでした。演者はゲストのタンクS氏。

J.Evol.Biol.2011年の論文。IF10ぐらいあるそうです。
菌に感染した余命幾日もない(7日以内に死亡するとのこと)アリの行動はどう変わる?(変わるわよ~ from キューティー・ハニー)
菌に感染したら、仲間への感染防ぐにはどうする?どうする?

自分をグルーミングしたり、他個体からグルーミングされたり、なめることで除菌、防菌(唾液中に抗菌物質)。
メタリジウム菌は有名らしい。昆虫防除のプロ、マッドN先生に聞いてみよう。
対象はヨーロッパのCamponotus(たぶんクロオオアリと同じ亜属)。地中営巣だと思います。
いきなりまとめのスライド。途中図のスライドあったんですが。
感染したアリは、①巣の外で過ごすようになり、他個体との接触避けるようになる、②攻撃的になる("nothing to lose" だそう。死んでやるー from 約30年前のK野先生 的な?)。その結果、仲間を助け、自身の包括適応度をあげている、という結論。

感染した個体はどこで死ぬんだろう?他いろいろ質問が。菌から見ると、なるたけ他個体への感染率を高められるよう操作するのが適応的。アリにとっては、仲間への感染を減らすことが適応的。
”Sick ants become unsociable” というタイトルですが、見かけ上そうでも、実はsociableなのでは?
立場を変え、適応vs適応の進化の力学が?このような力学は普遍的に発生しますね、、、
この後、M社長の送別会で東府中へ。 次の更新へ続く。

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